異次元?の少子化対策では日本の人口減少は止まらない

2023年05月16日

岸田総理の大号令で様々な少子化対策が打ち出されている。
しかしながらこれらの施策は人口減少が叫ばれ始めた30年前からの歴代政権が打ち出しながら実効が上がらなかったものばかりである。このまま毎年50万人以上の人口減少が進めば、総理府統計局が出している2100年の日本の総人口は7000万人となり、国力が大幅に衰退する事は明白である。同時に国民の社会保険料を含めた担税額は現在の総所得比48%から75%以上となり、国民の生活は窮乏に瀕する。住みにくい日本を捨てて、欧米に移住する日本人も増えて、人口は5000万人を切って江戸時代に逆戻りしてしまうだろう。

さて、我々が追随して来た欧米の人口推移は現在でも、ヨーロッパはおしなべて微増、アメリカは毎年増加している。その最大の理由は、是非はともかくとして各国の移民政策の弾力的運用にある。日本では今のところ移民政策に消極的で、120万人を超える特定労働者雇用や外国人留学生の外国人労働者の一時雇用で労働力不足を補っている。これら一時雇用者の中から選別して移民を認め、現在の年間移民数50万人程度から100万人以上にに枠を拡げれば、一気に日本の人口減少はストップする。消費も増え、GDPの横ばいも収まり、毎年3%以上の安定的な経済成長が復活するはずだ。因みに2021年の世界各国の移民数は人口8000万人のドイツで138万人人口31000万人のアメリカで109万人であり、人口13000万人の日本で52万人であった。

まだ日本が世界各国から魅力があると思われている今こそ、積極的な移民政策に舵を切る事によって、真の意味の『異次元の少子化対策』人口増加政策 となるのではなかろうか? 
人口減少国家に未来は無い。お客様が減少傾向では商売なんか出来ない。